一般社団法人国際スーパーフード学術機構は、平成29年12月5日(火)に、一般社団法人テラプロジェクトおよび近畿大学との共催でシンポジウムを開催しました。
日時:平成29年12月5日(火)
時間:13:00~17:00 (受付 12:00~)
場所:大阪大学中之島センター 10F 佐治敬三メモリアルホール
参加人数:約100名
主催:一般社団法人テラプロジェクト、一般社団法人国際スーパーフード学術機構、近畿大学(共催)
後援:アサヒグループ食品株式会社、一般財団法人大阪大学産業科学研究協会、株式会社紀文食品、日本杜仲研究会、羽衣国際大学、株式会社ファイン、株式会社フローレンス、他
【開催趣旨】
日本は、超長寿社会を迎え、「健康に」、「若々しく」生きる事が重要な関心事になっています。食はアンチエイジングに大きな影響を与え、スーパーフードへの関心が高まっています。人々の関心事である「アンチエイジング」と最近注目される「スーパーフード」の最新研究とその成果、企業における最新の取り組み、事業戦略等を紹介するシンポジウムを企画・開催しました。
基調講演は、一般社団法人国際スーパーフード学術機構理事長の山口明人先生、および近畿大学アンチエイジングセンター副センター長の山田秀和先生にご登壇いただきました。
また、後半の企業・団体講演の部では、「アンチエイジング・スーパーフードの研究開発の現在と未来」と題して、「アンチエイジング」、「スーパーフード」の観点から提言・研究開発の取組み、事業戦略を紹介していただきました。
【実施概要】
本シンポジウムは、前半に学術的な基調講演を2題、後半に企業や団体の産学連携の取組みについての紹介5題という構成で行われました。
まずは、主催者である一般社団法人テラプロジェクト理事長(みどりのサンタ実行委員長)で、大阪大学名誉教授・招聘教授の小林昭雄先生から、開会の挨拶がありました。植物の持つ力と食の大切さ、そしてヒポクラテスが説いた自然治癒力について言及があり、人生90年では約10万回ある食事を如何に摂るか、というお話をいただきました。
基調講演のひとつ目は、近畿大学アンチエイジングセンターの副センター長で、近畿大学奈良病院教授の山田秀和先生による、アンチエイジング・抗加齢医学の最新の話題でした。本シンポジウムのタイトル「健康に華麗に生きる!」は「加齢」に掛けたものですが、アンチエイジングには4つの要素、つまり「運動」、「食事」、「精神(脳)」、「環境」が重要であり、最新の研究では、食が腸の健康に影響を与え、それが美しい体と全身の健康に繋がること、さらに脳と腸の関係が明らかにされつつあることを教えていただきました。
後半は、「アンチエイジング・スーパーフードの研究開発の現在と未来」と題して、企業・大学・などの取組み、産学連携の研究開発の紹介でした。
趣旨説明として、一般社団法人国際スーパーフード学術機構・事務局長で大阪大学特任助教の木村泰裕様から、健康のためには遺伝子に沿った食が大切であるという話のあと、食についての研究開発の重要性と、産学官民連携による研究開発の取組みについて説明がありました。
閉会のご挨拶は、近畿大学副学長で、アンチエイジングセンター長の村岡先生でした。「健康寿命」を延ばすために、アンチエイジングの重要性、薬食同源の考え方、特に未病が大切であるとの視点で、今回のシンポジウムを契機に、今後も共同で取組みを継続したいというお話でまとめていただきました。
本シンポジウムは、年末に差し掛かった時期にも関わらず、100名あまりの方にご参加いただき、盛会となりました。ご講演いただきました皆様、開催に様々な形でご協力いただきました関係者の皆様、そしてご参加いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。今後の産官学民連携の取組みの更なる発展につなげたいと考えております。
【プログラム】13:00-17:00
開会挨拶
小林 昭雄(一般社団法人テラプロジェクト理事長・大阪大学名誉教授・招聘教授)
基調講演の部
基調講演1 「美しい体をつくる食と腸の関係 -常識を覆す最新の抗加齢医学-」
山田 秀和 (近畿大学アンチエイジングセンター 副センター長・近畿大学医学部奈良病院皮膚科教授)
基調講演2 「スーパーフードと健康長寿・食はくすり」
山口 明人 (一般社団法人国際スーパーフード学術機構 理事長・大阪大学名誉教授・特任教授)
講演(取組み紹介)の部
「アンチエイジング・スーパーフードの研究開発の現在と未来」
趣旨説明 「産学連携による、「植・食、健康」の取組み」
木村 泰裕 (大阪大学産業科学研究所 特任助教・一般社団法人国際スーパーフード学術機構 事務局長)
「美容とスーパーフード」
山本 直樹 (アサヒグループ食品株式会社 ベビー&ヘルスケアマーケティング部)
「むくみは老化のサイン? 解決法を教えます! -「しなやか血管」が「しなやか身体」をつくる- 」
細尾 信悟 (日本杜仲研究会)
「おいしく手軽に食べられるスーパーフード」
石堂 圭一 (株式会社ファイン ファインバイオサイエンス研究所)
「健康を水産加工食品から科学する」
駿河 康平 (株式会社紀文食品 国際事業室)
「産学連携による植物素材を活用した新たな食の開発」
野口 聡子 (羽衣国際大学 人間生活学部 准教授)
村嶋 章宏 (株式会社フローレンス 代表取締役)
閉会挨拶
村岡 修 (近畿大学副学長・アンチエイジングセンター長)
*司会進行 木村 泰裕 (大阪大学産業科学研究所 特任助教・一般社団法人国際スーパーフード学術機構 事務局長)