カルシウムは、必要摂取量が多い多量ミネラル(主要ミネラル)のうちの一つであり、骨と歯の形成、筋収縮、神経伝導、ホルモン分泌、および血液凝固が適切に機能するために必要である ※01 MSDマニュアル(https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/09-栄養障害, 最終改訂年月 2018年 3月) 。カルシウムは体重の1〜2%を占めるが、その99%が骨と歯に存在する。残り1%は血液や組織液、細胞に含まれている ※02 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書 「日本人の食事摂取基準」策定検討会(厚生労働省) 2018年12月 。
カルシウムの欠乏によって、骨粗鬆症、動脈硬化などを招くことがある。過剰摂取の場合は、高カルシウム血症、高カルシウム尿症、軟組織の石灰化、泌尿器系結石、前立腺がん、亜鉛や鉄の吸収障害、便秘などが生じる可能性がある。
カルシウムの1日の摂取推奨量は、男性は 12歳〜14歳 が最も高く 1000 mg/日であり、15歳〜29歳が800 mg/日、30歳〜74歳が750 mg/日である。 女性も12歳〜14歳 が最も高く 800 mg/日であり、15歳〜74歳が650 mg/日である ※03 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書 「日本人の食事摂取基準」策定検討会(厚生労働省) 2018年12月 。
参考文献
01. | MSDマニュアル(https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/09-栄養障害, 最終改訂年月 2018年 3月) | |
02, 03. | 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書 「日本人の食事摂取基準」策定検討会(厚生労働省) 2018年12月 |