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たんぱく質

たんぱく質(protein)は栄養素として重要であり、炭水化物、脂質と合わせて三大栄養素と呼ばれる。ヒトの体の主要な構成成分で、酵素として働くものもあり、様々な機能を持つ。
たんぱく質はアミノ酸がペプチド結合で連結したポリペプチド構造をしており、20種類のアミノ酸から構成される。消化の際にはポリペプチドが切れて、より小さなポリペプチドに分解される。たんぱく質はエネルギー源としても機能し、4 kcal/gのエネルギーを持つ。
 
ヒトの体内で合成できず食事から取得しなければならない9つの必須アミノ酸がある。フェニルアラニン、バリン、スレオニン、メチオニン トリプトファン リジン、ヒスチジン、ロイシン、イソロイシンである。食品に必須アミノ酸が含まれる指標として「アミノ酸スコア」があるが ※01 World Health Organization/Food and Agriculture Organization, Energy and protein requirements Report of a Joint FAO/WHO ad hoc Expert Committee. WHO Technical Report Series, No. 522 Geneva: WHO. (1973) 、現在ではアミノ酸の含有量だけではなく、それらの消化吸収率などの利用性も加味したスコアが用いられている ※02 FAO. Dietary protein quality evaluation in human nutrition. FAO Food and Nutri- tion Paper 92, (2011) 。基本的には動物性のたんぱく質のほうが植物性よりもアミノ酸スコアが高い傾向にあり「良質なたんぱく質」と呼ばれるが、脂質なども同時に摂取することになるため、脂質含有量が少なく食物繊維も多く摂取できる植物性のたんぱく質が見直されている。
 
たんぱく質の摂取不足の場合、筋肉量の減少、皮膚等への影響がみられる。たんぱく質含量の多い、肉類、乳製品、魚、卵、穀類、豆などからバランスよく摂取するのが効果的・効率的である。また、それぞれのたんぱく質の機能性が認められた特定保健用食品なども存在する。
  
成人のたんぱく質の食事摂取基準は、男性(15歳〜64歳) 65 g, 女性(18歳〜)で50 gである。妊婦では、中期で +5 g, 後期で +25 g を付加する ※03日本人の食事摂取基準(2020 年版) 「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書」(厚生労働省, 2019年12月)


参考文献   [ + ]

01. World Health Organization/Food and Agriculture Organization, Energy and protein requirements Report of a Joint FAO/WHO ad hoc Expert Committee. WHO Technical Report Series, No. 522 Geneva: WHO. (1973)
02. FAO. Dietary protein quality evaluation in human nutrition. FAO Food and Nutri- tion Paper 92, (2011)
03. 日本人の食事摂取基準(2020 年版) 「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書」(厚生労働省, 2019年12月)

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