(+)-カテキン

クロロゲン酸

ポリフェノールは、ほとんどの植物に存在する、フェノール性の水酸基を複数もつ化合物の総称で、自然界に1万種類以上あるといわれている ^※01金沢和樹．植物性食品の非栄養性機能成分ポリフェノール．オレオサイエンス 7(8): 317-325, 2007. 。
構造上の特徴から、緑茶に多いカテキンやそばに多いルチン、ベリー類に多いアントシアニンはフラボノイド、コーヒーポリフェノール（クロロゲン酸）はフェノール酸、ゴマに多いセサミンはリグナンに分類される ^※02一般財団法人日本食品分析センター．ポリフェノール（特にフラボノイド）について．1999. 。
ポリフェノールの作用として、優れた抗酸化作用による血圧低下^※03Desch S, et al. Effect of cocoa products on blood pressure: systematic review and meta-analysis. Am. J. Hypertens. 23: 97-103, 2010.や低比重コレステロールの酸化抑制^※04Hooper L, et al. Flavonoids, flavonoid-rich foods, and cardiovascular risk: a meta analysis of randomized controlled trials. Am. J. Clin. Nutr. 88: 38–50, 2008. 、がんの予防^※05Fenga C, et al. Current evidence on the protective effect of dietary polyphenols on breast cancer. Farmacia. 64: 1–12, 2016. 、糖尿病予防 ^※06Akaberi M, Hosseinzadeh H. Grapes (Vitis vinifera) as a potential candidate for　the therapy of the metabolic syndrome. Phytother. Res. 30: 540–556, 2016.などの報告がある。
ポリフェノールは水溶性で、効果が早く出るが長続きしないため、毎日摂取することが望ましい。