α-リノレン酸は、体内では合成されず食物から摂取する必要がある必須脂肪酸のひとつで、オメガ3系の二重結合を3個もつ多価不飽和脂肪酸である。
亜麻仁、大豆、カノーラなどを原料とする油脂に含まれ、摂取量が極めて少ない場合に必須脂肪酸欠乏症になる可能性がある。
血液中の中性脂肪やコレステロールなどが動脈の内側に蓄積しておこる冠動脈疾患のリスクを減少させる可能性がある※01「日本人の食事摂取基準(2020 年版) 「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書」(厚生労働省, 2019年12月)。α‐リノレン酸を多く含む食事を摂取することで、高血圧症を発症するリスクを3分の1に低減するとの報告がある ※02日本医師会・日本薬剤師会・日本歯科医師会監修 ナチュラルメディシンデータベース(同文書院)。
オメガ3系脂肪酸の総量として、一日あたり1.6g~2.4gの摂取目安量が定められている※03日本人の食事摂取基準(厚生労働省、2020年版)。
参考文献
01. | 「日本人の食事摂取基準(2020 年版) 「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書」(厚生労働省, 2019年12月) | |
02. | 日本医師会・日本薬剤師会・日本歯科医師会監修 ナチュラルメディシンデータベース(同文書院) | |
03. | 日本人の食事摂取基準(厚生労働省、2020年版) |